日本で400万年前の鮮新世期のノイバラの化石が兵庫県明石で出土されている。
薔薇について書かれている日本最古の記録は、奈良時代初期の713年(和銅6年)に編纂され、721年(養老5年)に成立した、常陸国(現在の茨城県の大部分)の地誌である「常陸風土記(ひたちのくにふどき)」や、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集である「万葉集(まんようしゅう)」の中に見られる。
鑑賞を目的に栽培されている薔薇の原種は、平安時代に中国から日本に渡来し、藤原定家の「名月記」にその名が見られるほど古くから庭で栽培されていた「コウシンバラ」であると考えられている。 様々な薔薇の原種であり、園芸品種に四季咲きを導入したとされる。
現代の薔薇のほとんどの原種は東アジアにあり、 日本と中国が主な原産地。それらがヨーロッパに伝わり現代の薔薇の親として品種改良に使われた。日本には14種の野生種があるが、ノイバラ(Rose multiflora Thunberg)、テリハノイバラ(R.wichuraiana)、ハマナス(R.rugosa Thunberg)の3種が1700年代後半頃からヨーロッパに渡っていったと考えられる。近代では主にフランスから日本へと品種改良された薔薇が数多く輸入されている。

